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トレーニングアシスト機能を使ってみた! その2 ~初心者向けのメニューを実践~

サイクリストの中にパワーメーターが普及して久しいです。競技志向のサイクリストだけでなく、ロングライダーたちにとってもパワーメーターの有効性が広がっています。とは言え、まだまだパワーメーターを単なる「出力(W)チェックメーター」としか使えていない人も多くいます。パワーメーターは、パワーを基準にした走りやトレーニングを実践して、初めてその価値が出ます。

 

専門知識がなくても使いこなせるパイオニア

そのようなパワーメーターをパワートレーニングの専門知識がなくても使いこなせるモデルこそ、パイオニアです。専用のデータ解析Webサービス「シクロスフィア」にある「トレーニングアシスト機能」には目的やレベル別に豊富なメニューが揃っています。

前回のレポートでは、実際にアプリ経由でトレーニングメニューをサイクルコンピューター(SGX-CA600)に同期しました。今回は、「パワートレーニング入門」の中にある「B2-02:クライミングトレーニング」メニューを実践しながら「トレーニングアシスト機能」の特徴をレポートします。

各メニューには、その目的や実践上の注意点などが事細かく説明されている

各メニューには、その目的や実践上の注意点などが事細かく説明されている

 

初心者向けのメニューを実践

まず、「トレーニングアシスト」フォルダ内で、今回の「B2-02 Climbing」メニューを選択します。「トレーニング開始」を選択すると、メニューの詳細が表示されます。今回の場合は、実際に、斜度が3~6%で変化するコースを走行し、ギヤ比を調整して、目標パワーとケイデンスを一定に保つことで、ヒルクライム時の安定した走りを体感することが目的になります。

なお、各メニューのレベルは★の数で示されており、★が多いほど上級者向けになります。今回の「B2-02 Climbing」は★ひとつなので、初心者向けのメニューです。

実施時のパワーやケイデンスなど

実施時のパワーやケイデンスなど

 

表示項目を自動で選択してくれる

トレーニングアシスト機能の特長として優れている点は、各トレーニング内容に合わせたディスプレイの表示項目を自動で選択してくれる点です。アナログで項目をひとつひとつ選ぶ必要がなく、トレーニングにスムーズに入れます。

今回の場合は、リアルタイムのパワーの隣にターゲットパワーが用意され、実施時のケイデンスやインターバルの残り時間も表示されています。画面を切り替えれば、ほかにもこのメニューに最適化された項目を表示させることができます。パワーグラフでは、今回のメニューのパワーの軌跡をチェックすることができます。

取り組んでいるメニューに必要な情報だけが表示される

取り組んでいるメニューに必要な情報だけが表示される

 

メニューは、メインメニューの前後にウォーミングアップとクールダウンの時間が設けられています。各時間は、メニュー作成時に設定できます。

メインメニューを実施したのち、クールダウンを指定時間終えると、「B2-02 Climbing 終了」と表示されます。最後にログを保存したら、データはシクロスフィアへ自動的にアップロードされ、一連のトレーニングは完了です。

 

いかがだったでしょうか。単にトレーニングメニューを指定パワーに合わせて実施するよりも、そのメニューの目的や取り組み方を理解したうえで実践することで、トレーニング効果が高まることを実感できます。何より、毎日のパワートレーニングをストレスなく実践できる点は、トレーニングアシスト機能の注目すべき魅力です。

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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