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サドルフィッティングで“サドル沼”から抜け出せ

サドル選びに苦労しているサイクリストは多い。サドルをいくつも買って試しては再び買って・・・、ベストなサドルを見つけらないことを“サドル沼”と呼ぶこともあるほどです。確かに、数え切れないほどの形状やサイズがあり、さらに身体のお尻(坐骨)のサイズも人それぞれなのだから、正解があるわけではないのです。感覚的な好みも大切なパーツでもあるのです。

素材や形状など、様々なタイプのサドルがある

素材や形状など、様々なタイプのサドルがある

 

自分自身に合ったサドルは、行き当たりばったりではなかなか出会えません。でも、ここ数年で、サドルフィッティングという分野が確立され、ある程度は自分に合ったサドルの選び方が示されています。Lこれらのサービスは専門プロショップで受けられます。

ところで、自分自身に合ったサドルとは何でしょうか。長時間乗っていてもお尻に痛みが生じず、ペダリング時に上体がブレない。そのような自分にとっての理想のサドルを見つけましょう。

 

坐骨幅や柔軟性にに合わせたサドル選び

まず、サドル形状には、真横からサドルを見たときに座面がフラットなタイプと湾曲したタイプがあります。フラットなタイプは座る位置を走りながら調整しやすいです。一方でカーブしたタイプは、お尻の安定を図りやすい反面、座る位置は一箇所に限定されます。はじめてのサドル選びなら、まずはフラットなタイプを選ぶことをオススメします。

座面がフラットなタイプは座る位置を調整しやすい

座面がフラットなタイプは座る位置を調整しやすい

 

続いて、サドル選びのポイントになってくるサドルの幅です。多くのモデルが、サドル幅130mm~155mmほどの間で展開しています。サドル幅は、ライダーの坐骨幅によって、ある程度決まってきます。現在、いくつかのメーカーがライダーの坐骨幅を計測し、そこから推奨サドルを提案するサービスを展開しています。坐骨幅に合ったサイズを選ぶことで、サドルの上でのお尻の安定を実現でき、局所的な圧迫も解消してくれます。また、骨盤まわりの筋肉の柔軟性によって、骨盤の前傾具合が変わりサドルとの接点も変化します。この骨盤の角度によって、適正サドルを選べるブランドもあります。このように、スペシャライズド、ジャイアント、フィジークなど、サドル選びの悩みを解消してくれるサービスを展開しているブランドがあります。さらに、実際にペダリング時にサドルにかかるか圧力分布をリアルタイムに確認できるプレッシャーマッピングシステムを導入するボントレガーも注目です。

 

サドルにドッシリと座りすぎない

身体の坐骨幅とライディングスタイルに合わせたサドルを選ぶと同時に、乗り方にも気をつけましょう。ロングライドでサドルに痛みが出やすい人の多くは、サドルにドッシリと座り過ぎていませんか。つまり、ハンドルとペダルとサドルの3点でバランスよく支えることが理想ですが、サドルにだけ多くの荷重がかかってしまっているのです。これでは、どんなに数値や形状がベストなサドルだとしても、お尻の圧迫が高まってしまいます。

また、走行中に定期的にサドルからお尻を浮かしてダンシングを取り入れながら走ると、お尻の痛みは解消できるでしょう。

サドルのセッティングも身体とのジャストフィットには見逃せません。基本的にサドルは地面と水平にセッティングすることが基準になります。今、あなたのサドルの水平位置はしっかりと出ていますか。ヒルクライムレースに特化するなら、サドルをやや前下がりにセッティングすることで、サドルの上で安定を作りやすくなります。自身のサドルの特徴を掴みつつ、ライディングシーンに合わせたセッティングを行うことが大切なのです。

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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