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宝の持ち腐れを卒業できるパワーメーター活用ナビ「シクロスフィア」をチェック!

今やパワーメーターは、自身の運動強度をチェックして効率的なトレーニングをしたり、ペースコントロールしたりするために欠かせないアイテムです。パワーメーターの普及に貢献してきた国産ブランドのパイオニアはじめ、他の海外メーカーからも数多くのパワーメーターが登場しています。インターネットでもすぐに購入でき、価格も手が届きやすくなっています。

いっぽうで、いざパワーメーターを使ってパワートレーニングを行おうとすると、専門用語の壁にぶつかってしまうことも・・・。実際、そのような経験をしたこともあるのではないでしょうか。

パイオニアSGX-CA600

 

パワートレーニング用語についての質問

日々、パワーメーターを使っていても、正しく理解できて活用できている人は多くいません。例えば、パワートレーニングの用語としてしばしば目にする次の用語を簡潔に正しく説明できるでしょうか。

 

 

さて、いかがでしょうか。パワーメーターを活用するためには、パワートレーニングに関する最低限の知識を理解しておく必要がありそうです。さらに、測定したデータを専用の解析ソフトで確認する作業もパフォーマンス向上には欠かせません。

 

シクロスフィアの説明ページ

そんな時に、国内メーカーであるパイオニアはユーザーケアが行き届いています。初めてのパワーメーターを検討しているパワートレーニング初心者にオススメできます。パイオニアのデータ解析サービス「シクロスフィア」のサイトでは、「基本的な使い方」「FAQ」「(パワートレーニングに関する)用語」が説明されたページが用意されています。

こちらのURLからアクセスできます。

https://cyclo-sphere.com/help

シクロスフィアには「基本的な使い方」「FAQ」「用語」の説明ページがある

シクロスフィアには「基本的な使い方」「FAQ」「用語」の説明ページがある

 

実はあまり知られていませんが、パイオニアのパワーメーターの実践上の操作方法などは、この基本的な使い方ページに網羅されているのでオススメです。よくある質問に対して回答しているFAQページも、トラブル解消の一助となることでしょう。

さらに、パワートレーニング関連の専門用語をまとめた用語ページも参考になります。パイオニアユーザーでなくとも、頻出するパワートレーニング用語を丁寧に説明してくれているので勉強になります。海外メーカーのパワーメーターでは、ここまで丁寧に解説されているモデルはないでしょう。当然ながら日本語なので安心です。

パワートレーニング用語が日本語で丁寧に解説されている

パワートレーニング用語が日本語で丁寧に解説されている

 

さて、前述の3つの質問の回答について解説しておきましょう。

 

ノーマライズド・パワー(NP)とは?

走行区間の運動の負荷を表した値です。
走行時、コースの起伏や風など、時間や場所の影響によってパワーの値が上下します。
NPは、これらの変化を考慮し、単にパワーの平均をとるよりも、実際に体にかかる負荷を表した走行パワーを提供します…

出典 Cyclo-Sphere:Help

このように、純粋な平均パワーとNPは異なります。ヒルクライムのように一定負荷で走る場合、NPと平均パワーは近い数値になりやすいです。逆に、クリテリウムなど足を止めるシーンが多くても、体への負荷は高い場合は、平均パワーよりもNPが高くなります。

 

インターバル・インテンシティとは?

過去の時間当たりの最大パワー値に対する、対象のパワー値の割合です。
過去の実績に対する運動の強度を表しています。
基準となる過去の時間当たりの最大パワー値は、MMPグラフの表示選択によって変更することができます。
走行時間30分 その区間の平均パワー値が200[W]、基準とするMMPグラフの30分のパワー値が250[W] の場合、この値は80[%]となります…

出典 Cyclo-Sphere:Help

たとえば、30分走時の平均パワーが200Wだったとします。その時間での最大パワー値を示すMMPが250W(30分走行)の場合、最大に対するパーセンテージがインテンシティです。この場合は、インテンシティ80%となります。

パイオニアSGX-CA600に表示されたインテンシティ

パイオニアSGX-CA600に表示されたインテンシティ

 

法線方向と接線方向とは?

ペダリング時のパワーのベクトル(方向)のうち、法線方向とはクランクの回転軸に対して法線方向の力で、回転に寄与していない力のことです。いっぽうで、接線方法とは、クランクの回転軸に対して接線方向の力で、クランクを回転する力のことです…

出典 Cyclo-Sphere:Help

これをより噛み砕くと、クランクの回転方向でない法線への入力はペダリングパワーにはなりません。回転方向に向かって入力される接線方向の力が実際にペダリングパワーとして活用されています。

 

このように、知っているようで知らない用語が多いというのがパワー関連用語です。パワートレーニングに関する知識をしっかり持っているなら、廉価なパワーメーターを選ぶことも選択肢としてありでしょう。ただ、パワーメーター初心者は、活用方法や操作方法を具体的に説明しているモデルを選びましょう。結局使いこなすことができず宝の持ち腐れになってしまいます。

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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