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ペダリングモニターでペダリングスキルを高める!

ペダリングのスキルアップにも役立つペダリングモニター機能

今や、ペダリング中の出力(パワー)はもちろんのこと、力のベクトル(方向)までも可視化できる時代です。

かつては、「クランクの3時の位置あたりで力を込めるように」と言われても、実際にそのようにできているか確認しようがありませんでした。しかし今では、そのようなペダリング中の動きをグラフによって表示することができ、誰でも直感的かつ多角的に理解できるようになりました。

ビギナーがパワーメーターと聞くと、フィジカルを強化するトレーニングディバイスという印象を持ちやすいでしょう。ところが、パイオニアのパワーメーターの最上位機種であるペダリングモニターは、ペダリングのスキルアップにも役立ちます。ペダリングモニター機能を使えば、クランクが1回転する中で、どのようにパワーが発揮され、そのパワーがどのベクトルを向いているのかを確認できるのです。ペダリングモニター機能は、もはやライダーのペダリングスキル向上に欠かせない存在と言えるでしょう。

ここでは、パイオニアのパワーメーターの特長であるこのペダリングモニター機能について解説します。

 

無駄のないペダリング

効率的なペダリングをするためには、3時の位置で最大の力が加わるように、1~2時から踏み始めましょう。その後、4~5時では脱力を意識し、6時の位置(下死点)では踏まないようにすることが無駄のないペダリングです。この意識を持ちつつ、パイオニアのサイクルコンピューター「SGX-CA500」に表示されるペダリングのベクトルを確認しましょう。自身のペダリングをモニターしながらトレーニングする場合は、安全上インドアトレーナー(ローラー台)の上で実施しましょう。

下の画像は、日常的にペダリングモニターを活用している筆者・ハシケンのある日のトレーニングデータ(専用のデータ解析Webサービス「Cyclo-Sphere<シクロスフィア>アプリ画面)です。ペダリングモニターの3時で赤いベクトルが一番長くなり、4~5時では短くなり6時でさらに短くなっていることが理想といえます。

筆者・ハシケンのある日のトレーニングデータ

筆者・ハシケンのある日のトレーニングデータ

 

ペダリンググラフ

ペダリングモニターグラフと合わせて、クランク1回転の中での回転方向(接線方向)と垂直方向(法線方向)のベクトルを示したペダリンググラフも参考になります。

法線方向へ加わっている力は、クランクを回すためのパワー値にはならない無駄なパワーなので極力減らしつつ、6時では脱力できているペダリングを目指しましょう。グラフを見ることで自身のペダリングスキルを効率化できます。

下の画像は、ペダリンググラフ(シクロスフィア・アプリ画面)です。このグラフは、回転方向(接線方向)と垂直方向(法線方向)それぞれの力をクランク360度の中で表示してくれます。力のかかっている方向が可視化できるため、無駄な力をなくす努力に取り組むことができます。

ペダリンググラフ

ペダリンググラフ

 

トレーニングアシスト機能の「ペダリングトレーニング入門」

シクロスフィア・アプリの中には、多彩なトレーニングメニューが展開されています。この中のトレーニングアシスト機能の「ペダリングトレーニング入門」では、ペダリングのスキルを向上させるノウハウと実践メニューが詰まっています。具体的には、10種類ものメニューが用意されており、これら実践的なメニューに沿ってトレーニングすることで、ペダリングスキルを向上させることが可能なのです。

トレーニングアシスト機能の「ペダリングトレーニング入門」

トレーニングアシスト機能の「ペダリングトレーニング入門」

 

トレーニングアシストの各メニューでは3時を意識した基本ペダリングをマスターするためのペダリングの解説が図解とともにわかりやすく展開されています。

トレーニングアシストのメニュー

トレーニングアシストのメニュー

 

なお、シクロスフィア・アプリでは、世界中のユーザーデータが統計化されており、自身のパワー値やペダリング効率のランキングが確認できます。自身のレベルを知ることは、モチベーションアップに繋がること間違いないでしょう。

自身のペダリングを可視化でき、改善のための具体的なトレーニングメニューを用意してくれるパイオニアのペダリングモニター機能。あなたのペダリングスキルを向上させて、結果的により楽に速く走れるようになるのです。

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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