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カスタマーサポート体制は変わらずに継続 ~パイオニアサイクルスポーツ事業の今後~

ユーザーにとって、万が一のトラブルが起きた際に頼りになるのがカスタマーサポートです。特に、サイクルコンピューターをはじめとする電子アイテムの場合、お世話になる確率も高いかもしれません。いざと言う時に頼りになるカスタマーサポート体制ですが、商品の生産が終了した時にはどのようになるのでしょうか。生産終了を発表し、2020年3月31日を持って販売を終えるパイオニアのサイクルコンピューターやペダリングモニターですが、ユーザーのサポート体制は継続されるのでしょうか。今回は、今後のパイオニアサイクルスポーツ事業のカスタマーサポートについて、担当者にお聞きしました。

 

生産終了後も6年間はアフターパーツを保有

「製品の生産は終えても、ユーザーの皆様へのサポート体制はこれまでと変わらず継続させていただきます。部品交換等の修理も対応いたします。ご購入時の保証書にも記載がありますが、その製品の製造打切り後から最低6年間は補修用性能部品を保有するという、カスタマーサポート体制を敷いています。これは、サイクルスポーツ事業だけでなくすべてのパイオニア製品の統一ルールです。アフターパーツは潤沢に在庫していますのでご安心ください」

サイクルスポーツ製品 販売終了に関するQ&A
https://jpn.pioneer/ja/support/oshirase_etc/cycle/faq/

 

生産終了後も変わらぬカスタマーサポート体制は、ユーザーにとって安心できるものではないでしょうか。また、製品の最終注文受付は2020年3月13日で終了になりますが、今回の生産終了の発表後は、これまで以上に多くの注文があるそうです。これまでパイオニア製品が欲しかったけれど、購入に踏み切れていなかったサイクリストからの駆け込み需要が発生しているといいます。

 

使用上の疑問等へのサポート体制

「お陰様でご購入いただけるサイクリストの方がいらっしゃいますが、使用上の疑問等にもお応えできるようにこちらもサポート体制を整えています。精密機器という特性上、ユーザー対応は個別性の高い案件が多いため、電話での回答が難しい場合がほとんどです。そのため、お問い合わせ窓口に設置しているEメールにてご対応し、基本的に休業日を除き24時間以内に返信できるようにしています」

トラブルの要件に応じて、問い合わせ対応の窓口が細かく分かれている

トラブルの要件に応じて、問い合わせ対応の窓口が細かく分かれている

 

商品ごとにFAQが展開されており、ユーザー自身で疑問を解消しやすくなっている

商品ごとにFAQが展開されており、ユーザー自身で疑問を解消しやすくなっている

 

ユーザーから届いたトラブルに対しては、パイオニアの担当者が、そのユーザーが使用している「シクロスフィア(WEB解析サービス)」のデータも合わせて確認することでトラブルの原因の把握しています。このようにして、スムーズなカスタマーサポートを実現しています。なお、シクロスフィアについても継続利用が可能で、株式会社シマノがWEBサービスを導入後にユーザーがスムーズに移行できるような施策が予定されています。

ホームページ上には、最新モデルSGX-CA600の使用方法が紹介されている「ユーザーズガイド」も公開されています。初心者が苦手とするペダリングモニターとの接続等の初期設定、データ転送、各種トレーニング機能の活用法が驚くほど細かく載っています。このような細やかなサポートもパイオニアユーザーにとって安心材料です。

ユーザーズガイドは親切丁寧に使用方法が紹介されている

ユーザーズガイドは親切丁寧に使用方法が紹介されている

 

ユーザーズガイド(サイクルコンピューター「SGX-CA600」)
https://jpn.pioneer/ja/support/manual/cycle/sgx-ca600/Introduction.php

 

2013年に初代ペダリングモニターが発売になって以降、世代を重ねるごとに製品の精度は高まり、最新型では製品上のトラブル等の問い合わせはかなり少ないようです。これも、これまで国内初の高品質なパワーメーターを生み出すために、厳しい環境下でのテストを繰り返してきた賜物でしょう。その背景には、電化製品に対する品質のこだわりが強いパイオニアのモノ作り精神があるように感じます。

 

愛用しているアイテムを末長く使い続けるために

最後に、普段からSGX-CA600とペダリングモニターを愛用しているひとりのユーザーとして、今持っている製品を長く大切に使い続けたいという気持ちがあります。そこで、使用にあたって個人的に注意したいことをまとめてみます。ユーザーの皆様の参考になれば幸いです。

まず、丁寧に扱いましょう。ブラケットマウントのネジの締めすぎに注意し、落下防止のためのストラップを使用するようにしましょう。防水対策としては、洗車の際にサイクルコンピューターは取り外し、ペダリングモニターのセンサー部分には洗剤がかからないように気をつけましょう。また、サイクルコンピューターのUSB蓋はしっかり閉めて使用したいです。このUSB端子の蓋の開閉時はひねったりせず、まっすぐに抜き挿ししましょう。

このほか、長期間使用しているとペダリングモニターのマグネット保護シールが剥がれてくることがあります。そのようなときは、ビニールテープでマグネットを巻くことでも対処できたりします。

 

今後も、SGX-CA600とペダリングモニターを長く使い続けたい

今後も、SGX-CA600とペダリングモニターを長く使い続けたい

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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