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Cycling News プレイバック2019シーズン

2020年を迎えるにあたり、さまざまなニュースがあった2019シーズンを急ぎ足で振り返ってみようと思います。そして、迎えるオリンピックイヤーの予定や目標を立ててみてはいかがでしょうか。

 

オリンピックイヤーに向けて準備着々

2019シーズンは、2020東京オリンピックの前年ということで、自転車競技も代表権争いにますます注目が集まり、トラック競技では世界大会での活躍も目立ちました。オリンピック本番のゴール地点となる富士スピードウェイで開催された全日本選手権ロードレースでは、入部正太朗選手(シマノレーシング)がスプリントで新城幸也選手(バーレン・メリダ)を下して初優勝を果たしました。女子エリートは、与那嶺恵理選手が圧倒的な力の差を見せつけて4連覇を達成しました。オリンピックの代表権争いでは、アジアツアーやツール・ド・おきなわでUCIポイントを積み上げた増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)が一歩リードしていますが、来年5月31日の対象期間まで代表権争いは続くことになります。

本番と同じ富士スピードウェイにゴールする選手たち

本番と同じ富士スピードウェイにゴールする選手たち

 

オリンピックのロードレースコースは、男子が獲得標高4,865m、女子が同2,692mという屈指の難コースとして注目されています。ちょうど1年前となる7月にはテストイベントが本番とほぼ同じコースで開催されました。

ロードレースの舞台になる東京都、神奈川県、山梨県、静岡県では関連イベントが多数開催された

ロードレースの舞台になる東京都、神奈川県、山梨県、静岡県では関連イベントが多数開催された

 

世界のレースには衝撃が走りました。クリス・フルーム(チームイネオス)が落車による大怪我で今シーズンの戦線を離脱してしまいました。いっぽうで、ツールドフランスでは、エガン・ベルナル(チームイネオス)がコロンビア人として初のツール制覇を成し遂げました。戦後ツール史では史上最年少のチャンピオン誕生になりました。

このほか、4年に1度行われている超長距離走「パリ~ブレスト~パリ」が8月中旬に開催され、日本からも400名弱が参加しました。距離1,200kmをトップ選手は42~43時間で走破します。

 

世界に誇れるナショナルサイクルルートの創設

一般サイクリングに目を移せば、2019年もサイクルツーリズムが盛り上がりを見せています。各地方自治体が、独自のサイクリングルートやサービスを展開するなど、自転車観光がますますの広がりを見せています。そんな2019年の最大のトピックは、世界に誇れる日本のサイクリングコースを決める「ナショナルサイクルルート」制度(国交省)の創設でした。今回、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「ビワイチ」「しまなみ海道サイクリングロード」の3ルートが指定されました。

ナショナルサイクルルートのロゴが発表された

ナショナルサイクルルートのロゴが発表された

 

つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県)

つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県)

 

ビワイチ(滋賀県)

ビワイチ(滋賀県)

 

しまなみ海道サイクリングロード(愛媛県&広島県)

しまなみ海道サイクリングロード(愛媛県&広島県)

 

また、自治体がレンタサイクルとしてE-BIKEサービスを積極的に展開することで、サイクルツーリズムに追い風を吹かせています。2019シーズンは、E-BIKEが数多くのメーカーから登場した1年でもありました。ビジュアルの洗練化や軽量化は目覚ましいものがあります。

E-BIKEとともにディスクブレーキロードもエントリー層に普及した1年になりました。最大の功績は、シマノ105グレードのディスクブレーキが搭載された2019モデル完成車が店頭に並んだことです。さらに、105グレードの下位に当たるティアグラグレードにもディスクブレーキが誕生しました。2020シーズンはディスクブレーキの標準化が推進されることが予想されます。

E-BIKEの普及がサイクリングの裾野を広げることになる

E-BIKEの普及がサイクリングの裾野を広げることになる

 

自転車競技ロードレースは無料観戦できる

ここまで、2019シーズンの注目ニュースを振り返りましたが、このほかにも数多くの話題があった1年でした。来年は、いよいよ2020東京オリンピックです。7月24日~8月9日まで17日間にわたり開催され、自転車競技ロードレースは7月25日(土)11時~男子、7月26日(日)13時~女子が行われます。他の競技種目と異なり、ロードレースは基本的に沿道から無料で観戦できるため、ファンにとって見逃せません。

 

最後に、2020シーズンのイベント計画を立ててみましょう。春先から各地で人気のイベントが数多く開催されていきます。すでに開催日程が確定しているヒルクライムやロングライドイベントをピップアップしました。サイクルイベントに積極的に参加して、オリンピックを生で観戦して楽しむ、そんな2020年にしたいですね!

 

<2020シーズン前半の人気イベント>

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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