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ハシケンのおすすめヒルクライムコース Vol.2 富士スバルライン(Mt.富士ヒルクライム)

2018年6月1日

富士ヒルクライムのコースを紹介

1万人が参加する日本最大規模のヒルクライムレースがMt.富士ヒルクライムだ。世界遺産の富士山を舞台に2004年に誕生し、今年6月9日(日)の大会で15年目を迎える。Mt.富士ヒルクライムは、他の大会と比較して緩やかな勾配のコースが特徴だ。難易度がさほど高くないため、この大会からヒルクライムデビューをする参加者も多い。実際、完走率は毎年98%を超える。完走者の平均タイムは1時間50分ほどで、制限時間は3時間10分あるため、初心者でも安心してチャレンジできる。

富士ヒルクライムのコース(ルートラボ):https://yahoo.jp/Y4edaI

 

やっぱり試走は大事だ

5月某日、今年も大会本番も迫り、コースを試走するサイクリストの姿を多く見かけるようになった。かくいう筆者(2016年Mt.富士ヒルクライムで年代別優勝)も、自己記録更新を目指して、すでに2回コースを走ってきた。そこで言えることは、「やはり試走は大事だ」ということ。ヒルクライムレースで持てる力を発揮するためには、コースを事前に知っておくことが大切だ。まず、コースを把握できていれば、ゴールまでの力の出し加減がわかり、ペースをコントロールしやすくなる。そして、コースの先を予想できるので、メンタル的にもアドバンテージを得られる。このように、大会直前になってからフィジカルレベルを上げることは難しくても、コースを知り、ペースコントロールを身につければ、本番で大幅なタイムアップを期待できるのだ。でも、現実的に試走に出かける時間がない人もいるはず。そこで、ここではコースの特徴と攻略法を紹介しよう。最後まで読んでもらえれば、読まないよりも5分ほど速く走れるだろう。

 

一定勾配が続くコースは初心者でも安心

コースは、全長24kmで平均勾配5.2%だ。各地のレースの平均勾配が6%前半であることを考えると緩い。さらに、ほぼ一定勾配が続くので負荷を一定に保ちやすい点が初心者向きと言える。同じ平均勾配でも小刻みに勾配に変化があると、ペースを保つことが難しいためだ。一方で、1時間50分の平均タイムからも長めのヒルクライムに入るが、勾配が緩いため、淡々と走り続ければゴールできる。

ポイントは、勾配が緩いからといって、序盤からペースを上げすぎないことだ。富士ヒルクライムに限らず、ヒルクライムレースの鉄則は、序盤は余裕を持って入り、中盤以降のペースダウンを防ぐことだ。まだ元気な序盤で負荷を上げすぎて脚に乳酸を溜めすぎてしまったら後の祭り。その後、ペースを上げることは困難だ。

 

コースのポイントを覚えよう

大会会場となる富士北麓公園から富士スバルラインのタイム計測地点を通過するまでの1.3kmはパレード区間になる。交差点を右折し、タイム計測地点を通過すると勾配が上がりレースがスタートする。コース上には、一合目から五合目までを示す木製の看板があり、ちょうどよい定点ポイントになる。加えて、途中に3箇所ある駐車場の場所も覚えておくとコース全体をより把握できるだろう。

 

実は勾配がキツイ序盤区間

富士スバルラインの料金所ゲートを通過し、まずは「一合目下駐車場」を目指す。この序盤区間は、全体の中でも勾配が急なので、調子に乗って踏みすぎないことが最初のポイントだ。本番はただでさえ興奮して張り切りがちになるので注意したい。

計測開始地点(0km)START

計測開始地点(0km)START

 

富士スバルラインの料金所ゲートをくぐる

富士スバルラインの料金所ゲートをくぐる

 

一合目下駐車場(3.3km)「ここから先は勾配が緩やかになる」

一合目下駐車場(3.3km)「本番は給水所が設置される」

 

パワーを維持したい中盤区間

「一合目下駐車場」(3.4km)を過ぎると勾配は緩やかに変わり、「四合目」(17.8km)まではスピードを乗せやすい中盤区間だ。緩やかな中にもわずかな緩急があるので、勾配が緩んだタイミングでスピードを乗せれば巡行スピードが上がり緩斜面でタイムを稼ぐことができる。この中盤区間でしっかりとペダルを回してパワーを維持できるかが全体のタイムを左右する。また、直線的で先が見えるコースが連続するので、精神的にやや堪えやすい。焦らずに淡々と一定負荷を心がけたい。

二合目(9.0km)

二合目(9.0km)

 

樹海台駐車場(10.5km)「コースの獲得標高は1255m。中盤以降、酸素の薄さを感じ出す」

樹海台駐車場(10.5km)「コースの獲得標高は1255m。中盤以降、酸素の薄さを感じ出す」

 

三合目(12.8km)「まだ先は長いので、限界を超えないペースをキープ」

三合目(12.8km)「まだ先は長いので、限界を超えないペースをキープ」

 

急勾配から平坦へとつなぐ終盤区間

17.3km地点の「大沢駐車場」のカーブを曲がり、四合目を通過すると、いよいよ終盤戦。標高は2000mを超え、呼吸の苦しさを感じ出す。この先、19~20kmまでの1kmは、「山岳スプリット賞」(全体のタイムとは別にタイムが計測される)区間だ。最大勾配7.8%あり、終盤の山場でもある。そして、21.5km地点の奥庭駐車場の直登が待ち受ける。

大沢駐車場(17.2km)「本番は給水所と和太鼓の応援が力になる」

大沢駐車場(17.2km)「本番は給水所と和太鼓の応援が力になる」

 

四合目(17.8km)「比較的緩やかな勾配の先に最後の急坂区間が登場」

四合目(17.8km)「比較的緩やかな勾配の先に最後の急坂区間が登場」

 

奥庭自然公園(21.5km)「ラストの平坦区間前の急坂」

奥庭自然公園(21.5km)「ラストの平坦区間前の急坂」

 

ラスト2.5kmはスピードを上げてゴールへ

奥庭駐車場からゴールまでは2.5kmほど残しているが、ほぼ平坦なので、実質ヒルクライムはここまでだ。ラストの平地に力を温存する作戦もあるが、経験的に奥庭駐車場で力を出し切るイメージで頑張った方がタイムは出やすいだろう。

平均勾配2%にも満たない平坦区間は、ペースの合う者同士でお互いに風よけになりながら協力できればベストだ。ゴールはトンネルを3つ潜った先で、ゴール直前300mは最後に勾配が上がるので気持ちで脚を動かそう。

平坦区間(21.7km~24km)「トンネルを3つ抜けた先がゴールだ」

平坦区間(21.7km~24km)「トンネルを3つ抜けた先がゴールだ」

 

五合目(24km)FINSH「ラスト300mは傾斜が上がり最後の踏ん張りどころ」

五合目(24km)FINSH「ラスト300mは傾斜が上がり最後の踏ん張りどころ」

 

試走時のオススメと注意点

大会本番は、富士スバルラインは全面交通規制になるが、試走時は大型の観光バスやタクシーがひっきりなしに走っている。本番が迫るにつれ、サイクリストの数も増えるので、走行時はとにかく安全第一で走ってほしい。下りでのスピードの出し過ぎはもってのほかだ。スバルラインを走る時の起点には、1400台の駐車スペースがある県立北麓駐車場がオススメ。ここから料金所までは4kmほどなのでウォーミングアップにも最適だ。スバルラインの通行料は自転車200円なので、試走時はお忘れなく。標高2305mの五合目ゴールにあるレストハウスでは、名物「富士山メロンパン」をゲットしよう!

インスタ映えも見事な「富士山メロンパン」

インスタ映えも見事な「富士山メロンパン」

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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