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山岳等級がわかる「自動キューポイント」を試してみた! ~SGX-CA600の注目のナビゲーション機能~

「自動キューポイント」とは?

この先にどのような坂道が待ち構えているのだろうか・・・。ロングライドを走っていると、そのような思いが頭をめぐります。そんなライド中の不安を解消してくれる機能が「自動キューポイント」です。

これは、サイクルコンピューターの画面に、コースの上り区間の情報を知らせてくれる便利な機能です。具体的には、コースの高低図のうえに「山岳等級」と呼ばれる上りの難易度を示すレベル(数字)が表示されます。さらに、上り区間ひとつひとつの距離、平均勾配、獲得標高のコースプロフィールをキューシートとして表示してくれます。

まとめると、高低図ではコース上にある山岳とそのレベルを把握でき、各山岳の詳細はキューシートで把握できるという具合です。

コースプロフィール(高低図)に山岳等級が表示される

コースプロフィール(高低図)に山岳等級が表示される

 

キューシートには「坂の登り始めの地点」や「山岳等級」が表示される

キューシートには「坂の登り始めの地点」や「山岳等級」が表示される

 

実際に試してみた

SGX-CA600の最新のファームウェアのアップデートを実施すると、これらの表示が可能になります。なお、以前はコースの高低図のみの表示でした。今回、実際に愛用するSGX-CA600のアップデートを行い、茨城県の筑波山までのコースで試してみました。

まず、シクロスフィアコントロールアプリを使って、筑波山のつつじヶ丘駐車場をゴールとする約60kmのコースデータをSGX-CA600に転送します。すると、高低図とともに山岳等級も表示されました。今回のコースは、中盤まではほぼフラットで、最終盤が筑波山の山頂に向けた山岳区間です。ゴール地点に向けた登坂の山岳等級は「2級」でした。そして、山岳区間のプロフィールをチェックすると、距離60km・獲得標高606mと表示されました。

実際に取り込んだ今回のルートは、最終盤に2級山岳が登場

実際に取り込んだ今回のルートは、最終盤に2級山岳が登場

 

山岳等級とは?

ところで、山岳等級はどのように決められているのでしょうか。これは、設定したコース全体のレイアウトから麓と山頂を検出して、その標高差から山岳等級を決定しています。各等級の目安は次のとおりになっています。

 

実際、今回の筑波山の登坂区間の標高差はルートラボのデータによると497mでした。標高差400~600mの「2級」に当たることがわかります。

 

ペース配分がしやすくなる

実際に、ナビゲーション機能を使ってコースデータを使ってみると、単純に高低図のグラフだけよりも、コースの特長をイメージしやすくなりました。これは、はじめてのコースでも、ゴールまでに坂道が何箇所あるのかを把握できるため、コース全体を通してのペース配分がしやすくなる印象です。

さらに、坂道ひとつひとつの距離や勾配を事前に把握できるので、精神的な覚悟と安心感を得られます。ロングライドなら、「この先2つ目の峠がハードな1級山岳だから、この2級山岳を超えたら、いったん休憩してから超級に挑もう」など、先々を見据えながら計画的なライドができるようになるでしょう。

自動キューポイントがより計画的なライドのナビゲーターになる

自動キューポイントがより計画的なライドのナビゲーターになる

 

自動キューポイントに加え、ペーシング機能としてパワーメーターの出力(W)を活用すれば、厳しい山岳が複数登場するようなハードなコースレイアウトでも攻略可能になります。

もちろん、パワーメーターを持っていなくても大丈夫です。バーチャルパワー機能があるSGX-CA600さえあれば、仮想パワーを目安にしつつ、山岳等級や山岳プロフィールデータを駆使して、上級者向けのコースでも安心してチャレンジできるようになるでしょう。

 

まずは、次の休日に向けて、チャレンジするロングライドのコースデータをインストールしてみましょう!

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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