外部バッテリーで充電しながらロギング可能! ~コンパクトボディながらロングライフなSGX-CA600~
多機能GPSサイクルコンピューターを購入するにあたり、気になるスペックのひとつがバッテリー容量でしょう。フル充電の状態で走り出しても、丸1日走り続けるようなロングライドでバッテリー残量が不足してしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。多機能GPSサイクルコンピューターの宿命とも言えるかもしれません。
SGX-CA600のバッテリー駆動時間は12時間
パイオニアの新型サイクルコンピューターSGX-CA600は、フル充電で12時間の走行が可能です。サイクルコンピューターのバッテリー消費量は、搭載される機能が多いハイエンドモデルほど消費が早い傾向にあります。実際、ハイエンド機種ほどデバイスのサイズが大きいのは、搭載されるバッテリーが大きいためでもあります。
高輝度ディスプレイ、多彩なグラフィック表示、ナビゲーション機能、Bluetooth接続による「シクロスフィアコントロールアプリ」との連携などの機能を搭載するSGX-CA600は、ハイエンドモデルにも関わらず、デバイスのサイズは比較的コンパクトな設計です。そして、バッテリー消費量も少なく比較的ロングライフを誇っています。
画面輝度のカスタマイズ
バッテリー消費を抑えるコツとしては、ナビゲーション機能のオンオフよりも、実はディスプレイの輝度レベルが大きく影響するように感じます。バイクの設定画面のディスプレイから入り、「画面輝度」を11段階でカスタムできます。
また、「バックライトオート表示」を常時ONと時間ごとに消灯するモードから選べますが、ライドしながら頻繁に数値を確認する場合は、常時ONがストレスなくオススメです。一方で、画面輝度は低めの2~3に設定しても視認性は確保されるため、バッテリー消費量を抑えることができます。
左:輝度10, 右:輝度4 快晴時の日中を除けば、輝度4でも明るさを感じることができる
GPSの設定は通常モードに
このほか、位置情報の素早い補足を可能にするA-GPSを起動させると、ややバッテリーの消費が早いようです。通常使用であれば、A-GPSを起動させなくてもGPS補足にストレスは感じませんので、バッテリー消費を抑える場合は通常モードに設定しておきましょう。
バッテリーしきい値のカスタマイズ
また、「設定」→「デバイス」項目では、省エネモードへの切り替えタイミングとなる「バッテリーしきい値」をカスタマイズできます。初期設定では残量10%以下になるとBluetooth接続の表示項目が非表示となります。
「バッテリーしきい値」をカスタマイズできる
外部バッテリーを接続しながらログ走行が可能
このように、いくつかバッテリーの消費を抑える工夫がありますが、どうしてもバッテリーが不足してしまうこともあるでしょう。そんな時は、外部モバイルバッテリー機器を用意します。SGX-CA600では、外部モバイルバッテリーを接続しながらのログ走行も可能であると公表されています。トップチューブバックにバッテリーを収納してUSB(Bタイプ)で接続するだけです。ロギング中にバグが発生することもなく安定したデータ収集が可能です。
充電しながらロギングできる
USB端子Bで外部バッテリーと接続できる
デバイス側のUSB接続口がデバイスの裏側の前方に設計されているため、マウントに干渉することなくUSBケーブルを接続しながら走行可能です。このあたりの細やかな設定も新型SGX-CA600になって実現しています。
なお、雨天走行時はUSB接続口にはビニールゴムなどで防水対策を施すなど最低限のケアはしておきましょう。
■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)
スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com
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