パイオニアSGX-CA600の注目機能「オートライト機能」でスマートなライドを実現
近年登場したサイクルデバイスの中でも、多機能GPSサイクルコンピューターと各種データとのペアリングは目を見張るものがあります。今回は、サイクルコンピューターとライト(フロントライト&テールライト)とのペアリングについての実践レポートです。
ライトの操作をSGX-CA600上で一括操作できる
パイオニアの人気GPSサイクルコンピューターであるSGX-CA600は、ライトをANT+通信でペアリングさせることで、SGX-CA600からライトの各種設定を行うことができます。具体的には、電源のオンオフや発光パターンの切り替えなどです。
これまでライト本体側で操作していた手間が省け、バイクに装着しているすべてのライトの操作をSGX-CA600上で一括操作できます。
ペアリング
さて、実際にANT+対応ライトとSGX-CA600とのペアリングを試みます。ライトは、ボントレガーのANT+対応ライトであるFlareRTとlon200RTです。
設定方法ですが、パワーメーターなどとのペアリングと同じ要領で実に簡単です。SGX-CA600のセンター追加画面から周辺デバイスのサーチを行い、新規で追加したいバイクライトのIDを選択するだけです。
ANT+対応ライトとのペアリング画面
ペアリングが完了すると、最初は自動でライトが点灯します。
点灯・消灯のカスタマイズ
ライトの点灯と消灯などはSGX-CA600上で切り替えることができます。まず、必要なシーンに応じてライトが点灯・消灯するようにカスタマイズしましょう。
「ANT+バイクライト」一覧にある「オート点灯タイプ」にある「ロギング連動」(ログの開始と停止と連動に応じてライトが点灯・消灯する)と「サイクルコンピューター連動」(SGX-CA600の電源オンオフに応じてライトが点灯・消灯する)の2タイプから選択できます。
ロギング中のみライトが点灯して、ログ終了(走行を停止してログを保存)と同時にライトが消灯する「ロギング連動」が、無駄なバッテリー消費も防ぐことができるので基本設定としてオススメです。
一方、ログ機能は使用していなくても、移動するようなシーンでは「サイクルコンピューター連動」を選びましょう。
オート点灯タイプの設定画面
バッテリー残量チェック
SGX-CA600の画面上では、各ライトの点灯モードの切り替えを自在に設定できるだけでなく、バッテリー残量状況もチェックできます。昨今のUSB充電式のコンパクトなライトは、バッテリー残量を確認できるモデルが減っています。この点で、SGX-CA600ではバッテリー残量が減ると「お知らせ」をしてくれます。これはありがたい機能です。
バッテリー残量チェック画面
日中モードと夜間モードの切り替え
続いては、点灯モードのカスタマイズを行っていきます。SGX-CA600では、日中と夜間で点灯の明るさや発光モードを自動で切り替えることができます。日中モードと夜間モードの切り替え自体は、GPSによる位置情報から走行地点の日の出・日の入り時刻を算出して行っています。
明るさは1~3(1が最も輝度が高い)で選べ、発光モードはフラッシュなどを選べます(発光モードはライト本体に依存)。今回、夜間モードは点灯1でフラッシュ点灯設定にして視認性を最大限に高め、日中モードでは、点灯2の常時点灯にカスタマイズしました。これらすべての操作はSGX-CA600上で行えました。
なお、ペアリングした状態でも、従来通りにライト本体側のボタンで点灯モードを切り替えることができます。
日中モードと夜間モードの切り替え画面
フロントライト
テールライト
日中は省エネのために電源をオフにすることもできますが、デイライト(日中も点灯させて視認性を高める)もライダーの存在を周囲に知らせることができるためオススメです。また、夜間の走行時は、点灯モードにすることでも視認性を高めることができます。
今回は、サイクルコンピューターとライトとの自動連動機能であるオートライト機能のレポートでした。オートライト機能を活用すれば、走行中のライトの点灯・消灯のモード切り替えも必要がなく、スムーズなライドを楽しめるでしょう。週末のロングライドをスマートで安全なライドへと導いてくれるはずです。
■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)
スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com
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