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GPSサイクルコンピューター ますます使い勝手が向上するパイオニアSGX-CA600 ~コース2画面分割とライトとの連動が実現!~

サイクルコンピューターのファームウェアを最新バージョンへ

手持ちのGPSサイクルコンピューターのファームウェアのアップデート(更新)を最後に行ったのはいつでしょうか。多機能サイクルコンピューターの多くは、外見に変化はなくても、中身は日々進化しています。

ちなみに、ファームウェアの更新とは、デバイス内に内蔵された半導体メモリの情報を最新バージョンへと書き換える作業のことです。購入時とは比べものにならないほど使い勝手が向上していることもしばしばです。ぜひ、ファームウェアのアップデートを習慣化させましょう。

ファームウェアの更新内容は、新機能の追加や表示項目の改善、バグの解消など多岐に渡ります。

私が愛用しているパイオニアの最新GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」も、2019年1月に発売されて以降、複数回のアップデートを繰り返してきました。ディスプレイの視認性の向上、最新ギヤ構成(12速化、フロントシングル化など)への対応など、その機能は日々着実に進化しています。

 

グラフ項目を分割画面で表示可能に!

そんなパイオニアの多機能GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」ですが、2019年7月1日にファームウェアが更新されるとのリリースがありました。

目玉のひとつがコース表示のレイアウト追加です。

従来、「コースマップ」は、コースマップを表示させていると、他のグラフ機能の表示が制限されていました。SGX-CA600の項目は「グラフ(コースマップ、プロフィールマップ、ペダリングトルクなど)」と「数値(距離、速度、パワーなど)」に分かれますが、グラフをひとつ表示させていると、もうひとつ別のグラフデータを同じ画面に表示することはできませんでした。

今回のファームウェアが更新により、コースマップを表示させて位置を確認しつつ、コース全体のプロファイル(高低図)のチェックもできるようになりました。つまり、現在地とその地点が全体のコースのどの地点なのかということと同時に、標高も確認ことができるようになったのです。

ナビゲーション機能では、コースと合わせて右左折ポイントなどのキュシートを連動させることができるようになりました。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」コースマップや高低図など、グラフ項目を2つ同時に表示可能になった

コースマップや高低図など、グラフ項目を2つ同時に表示可能になった

 

コースマップと高低図を同時に表示できると、「登坂がこの先まだ続くな」「終盤に起伏が激しいコースだから序盤は抑え気味に走った方がいいな」など、直感的に状況判断ができるようになります。ヒルクライムレースやロングライドイベントでのペーシングをさらに安定させることが期待できます。

これまで画面を切り替えて情報を得ていたところが、同時画面で情報をキャッチできるようになったため、リアルタイム感が向上したと言えるでしょう。

 

ライトの連動を実現し、安全性を飛躍的に向上

もうひとつのアップデート項目の目玉は、ANT+バイクライトとサイクルコンピューターとの連動です。新機能の追加になります。

他のサイクルコンピューターでもライトとの連動機能を搭載するモデルはありますが、パイオニアのSGX-CA600では、最大4個のライトとの接続が可能なうえに、ライトごとに細かな設定が可能になっています。

具体的には、GPSによる位置情報から走行地点の日の出・日の入り時刻を算出し、日中モードと夜間モードを切り替えることができます。省エネでかつ、シーンに応じた効果的な安全性能の向上が期待できます。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」日中の点灯モードと夜間の点灯モードを設定できる

日中の点灯モードと夜間の点灯モードを設定できる

 

さらに、サイクルコンピューターの電源ON時やロギング開始時に連動してライトが点灯する「オート点灯タイプ」も搭載しています。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」SGX-CA600との連動を、電源ON時とロギング時で選択できる

SGX-CA600との連動を、電源ON時とロギング時で選択できる

 

ファームウェアの最新情報

このように、今回、大きく2つのファームウェアのアップデートが実施されています。発売以来、人気を博しているパイオニアのSGX-CA600は、日々進化を遂げているのです。

なお、ファームウェアのアップデートに関する最新情報は、専用アプリ「Cyclo-Sphere Control App」で知らせてくれるだけでなく、公式ホームページの「アップデートインフォメーション」にも最新情報が載っているのでチェックしてみましょう。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」「Cyclo-Sphere Control App」経由ならファームウェアの更新作業は簡単だ

「Cyclo-Sphere Control App」経由ならファームウェアの更新作業は簡単だ

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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