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パワーメーターの使い方

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」その3 ~カラーグラフィック化で取り組みやすくなった! FTP計測にチャレンジ~

2018年12月24日

今回は、1月から発売されるパイオニアの新型サイクルコンピューター「SGX-CA600」を使って、パワートレーニングの初めの一歩とも言うべき「FTP」を測定してみようと思います。ローラー台にまたがること自体、実は4ヶ月ぶりだったりします。

その前に、パワートレーニングをこれから始めようと思っている人向けにFTPについて簡単に紹介します。なお、FTPについて既知であれば読み飛ばして、SGX-CA600でのFTP計測のレポートへどうぞ。

 

FTPについて知ろう

FTPとは、1時間を全力で走り切った時に出せる平均出力(平均ワット)のことです。短時間のスプリント力と数時間走り続けられるスタミナとの間の強度というイメージで、FTPが高いほど身体能力が高く、パフォーマンスレベルが高いと言えます。つまり、その人の自転車における戦闘力のような数値なのです。運動生理学的には、強度が上がり、乳酸が発生し出す手前ギリギリのゾーンを指します。持久系スポーツである自転車競技で重要なパフォーマンス要因となる有酸素運動能力の上限と言い換えることもできるでしょう。

パワートレーニングでFTPを測定することが重要な理由は、トレーニング効率を高めるためです。FTPがわかれば、パワー(単位:W)によって細かく強度ゾーンを分けられます。ぼんやりと身体に負荷を与え続けるのではなく、目的別に狙ったゾーンでトレーニングを実施することで、最小の努力で最大の成果を得ることができるようになります。このように、ゾーン分けの基準となるFTPを正しく測定することはパワートレーニングの基本なのです。

 

初めてのFTP計測は、体重から目標ワットを設定

SGX-CA600でのFTP計測は、トップ画面の「トレーニング」→「FTPテスト」を選択すると始めることができます。その前に、目標とする「ターゲットFTP」を入力しておく必要があります。初めての場合は、どのくらいを目標にして計測すれば良いのかわからないはずです。そんな時は、次の方法を参考にするとよいでしょう。体力に自信がなければ体重の3倍(体重70kgなら210W)、人並みの体力だと思えれば体重の3.5倍(体重65kgなら230W)という具合です。なお、「ターゲットFTP」だけでなく、現在の体重も正確に入力することを忘れずに。

 

20分FTPテストがデフォルトされている

話を戻して、SGX-CA600では正確なFTPテストのためのメニューが組み込まれています。メニューは次の通りです。

20分のウォーミングアップ→1分ケイデンス100回転×3→5分レスト→5分高強度→10分レスト→20分全力走(FTP計測本番)→クールダウン

各タームでの目標パワーについては、目標FTPから自動的に算出されて、ターゲットワットとして表示してくれます。テストでは、ただその数値に従ってペダリングをすればよいのでシンプルです。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」FTP計測 チャレンジ

 

メニューのグラフィック化がありがたい!

今回、久々に身体に鞭を打ってFTP計測に挑みましたが、実に身体的な負荷が高いトレーニングテストだと改めて実感しました。そんな苦しいテスト中にも、SGX-CA-600の魅力を感じることができました。それは、やはりトレーニングテストのカラーグラフィック化です。つまり、上記のメニューが強度グラフで表示されるので、ただ数値を追いかけているよりもメンタル的に楽に感じられました(身体的負荷は変わりませんが)。

グラフは、ディスプレイ下の3つのハードボタンで拡大・縮小でき、メニュー全体を見渡したり、細かい出力状況のチェックもできます。ちなみに、実際に出した出力は赤いラインで表示されます。グラフ自体は時間の経過に合わせてスクロールしていきます。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」FTP計測 メニューのグラフィック化

 

また、FTP計測に最適な表示項目はデフォルトされており、ターゲットパワーと実際のパワーを同時にチェックできます。さらに、タスクごとの経過時間と残り時間を表示してくれるので、キツくなってからもなんとか踏ん張ることができます。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」FTP計測 タスクごとの経過時間と残り時間を表示してくれる

 

このように、カラーグラフィック化によって、キツくてしんどいFTP計測が、気軽にとは言えませんが、少しは取り組みやすくなっていることを実感しました。それにしても、久々の追い込みに疲労困憊です。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」FTP計測 FTPを更新するかどうかのお知らせ画面

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」FTP計測 ヒストリー

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」FTP計測 ヒストリー

 

パイオニアなら推定FTPという手もある

どうでしたでしょうか。SGX-CA600でのFTP計測の様子をお届けしましたが、実はパイオニアのデータ解析WEBサービスの「シクロスフィア」では、FTP計測をせずとも、過去のライドのログデータから推定FTPを算出してくれるのです! ロングライド派で、「キツくてしんどいFTP計測はしたくない」という方にこそ、パイオニアは有り難いサイクルコンピューターとパワーメーターと言えるかもしれません。

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

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