らくライド

ロードバイクをらくしく乗るためのサイト

あなたの写真を載せてみませんか?写真を投稿する

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」その4 ~「インテンシティ」機能がロングライドのオーバーペースを防ぐ~

現在の追い込み具合がわかる

「インテンシティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。英語では「強度」を意味します。これは、ロングライドやヒルクライムでオーバーペースを防ぐための指標としてとても役に立つので、知っておいて損はないでしょう。

インテンシティとは、自分の限界に対する現在の追い込み具合をリアルタイムに表してくれる数値で、パイオニアのサイクルコンピューター「SGX-CA500」と「SGX-CA600」に搭載されている注目の機能です。

 

限界を100%として現在の負荷を表す

パワーメーターで強度を測定する場合、限界のパワー(一気に疲労が溜まりだす強度≒FTP)を100%として、負荷レベルをパーセンテージ(%)で表すことが一般的です。

それに対して「SGX-CA500」や「SGX-CA600」では、パイオニアのデータ解析WEBサービス「シクロスフィア」に蓄積した過去のデータから、走行状況に合わせた限界パワーに対するインテンシティを自動で表示して示してくれるのです。

とにかく、「ロングライド後半にスタミナ切れを起こしてペースダウンしてしまった」という苦い経験や、「ヒルクライムの序盤で飛ばしすぎてしまった」というような失敗経験がある人にとっては、使わないともったいない機能と言えるでしょう。

 

グラフィック化されたインテンシティ機能

さて、既存のサイクルコンピューター「SGX-CA500」でも搭載されているインテンシティ機能ですが、各機能がカラーグラフィックされた新型「SGX-CA600」では、インテンシティの表示も進化しています。単純に数字だけでなく、グラフィック化されたインテンシティ表示は、まさにリアルタイムの体力レベルを示すインジケーターです。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」グラフィック化されたインテンシティ機能

グラフィック化されたインテンシティ機能

 

60~70%を超えないようにチェックしよう

ペダルを踏み込めば、赤色のゲージが表示されます。ゲージの中には限界を示す100と70という数字を確認できます。これは疲労の蓄積を防ぐ目安として70%が一つの指標になっているためです。70%を超えると疲労が蓄積し出します。ロングライドの序盤で疲労してしまうのは、知らず知らずのうちにインテンシティが70%を超えてしまっているためと言えるでしょう。ロングライドで最後まで無理なく走りきるためには、インテンシティが60~70%に上がったら、ペダリングを緩めるか、休憩をきちんと入れるようにすると上手に走ることができるのです。

本当にがむしゃらに追い込んで走れば、数値は100%を超えていきます。その分、身体はかなりのダメージを受けます。少し追い込むと80%くらいまで上昇します。そこからペダリングを緩めていくと、1~2分で10%くらい下がっていき、さらに脚を止めれば、すぐに60%くらいまで戻っていきます。

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」インテンシティが高まったらペダリングを少し休めてみよう

インテンシティが高まったらペダリングを少し休めてみよう

パイオニア新型GPSサイクルコンピューター「SGX-CA600」無理せず走りたいロングライドでは体力を温存しながら走れる

無理せず走りたいロングライドでは体力を温存しながら走れる

 

心拍計だけでもインテンシティは表示できる

ところで、SGX-CA600でのインテンシティ機能は、心拍計さえあれば表示できます。つまり、パワーメーターを持っていなくても使える機能なのです。これは、これからロングライドやヒルクライムに挑戦しようと考えている初心者にも朗報でしょう。

なお、心拍計だけを使う場合は、最大心拍数を100%として、運動時の心拍数からインテンシティを算出して表示してくれます。

 

今回は、SGX-CA600に搭載される注目の機能「インテンシティ」について紹介しました。ロングライド序盤のオーバーペースを予防でき、休憩の目安を教えてくれるこの機能を活用すれば、よりラクに楽しいライドへと導いてくれるでしょう。

 

■記事執筆者:橋本謙司(はしもと・けんじ)

スポーツジャーナリスト。自転車専門誌やランニング専門誌の編集者を経て、現在は、主にライターとカメラマンとして活動。Mt.富士ヒルクライム(一般の部)での総合優勝など、全国各地のヒルクライムレースで優勝多数。愛称は「ハシケン」。ホームページ http://www.hashikenbase.com

 

Tweet
↑ページの先頭へ